健康優良児ならぬ「精神優良児」なんて言われる中学2年生のエイジ。すぐ前に座っていた同級生タカやんが通り魔として捕まった。
通り魔になる、キレるってほんの紙一重なのではないか。
ぼくはタカやんじゃないし、タカやんもぼくじゃないけど、ぼくは、タカやんとの違いじゃなくて、あいつと同じなんだと噛みしめることで、タカやんにはならないんじゃないか。そんな気がする。
って、ホント精神優良児だわ。家庭や友人(ちょっと不良なツカちゃんとか)、好きになる女の子(相沢さん)なんかも含めて、いい人たちの物語で、良い子のための夏休み推薦図書みたいでもあるけどな。
昔々の山本周五郎賞受賞。受賞にふさわしい雰囲気を持つ作品だなと思う。
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/06/27
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 144回
- この商品を含むブログ (108件) を見る