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読書備忘録です。

「地球のからくり」に挑む/大河内直彦

 エネルギーを地球レベルで、歴史的に、科学的に大掴みに理解する手助けになる本。

  • 日本人一人は30人の奴隷を使っているに等しい(消費熱量30万キロジュール、摂取熱量1万キロジュール)
  • 地表に届く太陽エネルギーのうち、光合成で固定できるのはその0.1%300京キロジュール。そのうち草食動物の取り分は30京キロジュール、肉食動物は3京キロジュールであるのに対し、人間は、2京キロジュール(ヒトの総重量は、全動物の10%を超える)と突出。これを支えているのは、農耕、窒素固定の技術。
  • 石油の起源は、1億年前の海洋無酸素事変(海洋巨大火山爆発を契機とする赤潮(シアノバクテリア)の大発生)による。石炭の起源は、陸上植物。

「地球のからくり」に挑む (新潮新書)

「地球のからくり」に挑む (新潮新書)