言わずと知れた民俗学の基本書。今更ながらに読む。「今更ながら」が本当に多い。その辺の新刊書なんか読んでる暇がないな…ってこともないが、やはりぽっと出の新人の小説なんかは基本的に先送りにしないと仕方ないなと最近強く思う。
かつて(戦前)の農山村の生活の何と豊かで楽しそうであったことか……。稗しか食べられない程とんでもなく貧して、楽しみと言ったら田植えの時なんかに歌を歌うことくらいのもので、しがらみガチガチで……そんな暮らしとても耐えられそうにない。だから無責任に「楽しそう」もないのだが。それでも、ああ何と人間らしいのだろうと思わせるのは何なのか?ノスタルジー?
日本人の真の歴史は、年表の中にではなくて、ここにある。
宮本常一は生誕100年らしいけれど、現代の民俗学って何だろう。…ひょっとしてブログのご飯日記の分析とか?
解説は網野善彦。
- 作者: 宮本常一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1984/05/16
- メディア: 文庫
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