今更ながらに面白く読む。文庫になったらなどと思っていて読みそびれ、10年以上も経ってしまうというのはしょっちゅうあることだが、この本もそんな一冊。
文学の世界に限らず、マスコミに出だすと大学では出世しないというのはよく聞く話だが、ちと事柄は異なるかもしれないけれど、最近は、小宮山宏とか東大の総長だって結構マスコミに露出してるし、事情は少し変わってきているだろうか。そんな大学内政治のドタバタコメディーに唯野教授による軽妙な文芸批評理論講義*1を織り交ぜて、楽しい本。
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/01/14
- メディア: 文庫
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450円@BO
*1:勉強になりました。分らんところも結構あったけれど。