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読書備忘録です。

異人たちとの夏/山田太一

 続いて周五郎賞受賞作。映画*1は、十数年前、ロードショーで観て大好きな1本。映画はかなり原作に忠実に作られていることがわかる。小説を読んでいて、登場人物が風間杜夫片岡鶴太郎秋吉久美子名取裕子になってしまって困る(別に困らないか)。両親とのすき焼きを食べての別れのシーンなんかやはり泣けた。原作に忠実に作られた映画は、原作を上回るものになることは稀だと思うのだが、この作品は、映画では昭和のノスタルジックな雰囲気なども良く出ていて、その稀な作品の一つといっていいのでは?

異人たちとの夏 (新潮文庫)

異人たちとの夏 (新潮文庫)

*1:asin:B000BKJF7S,asin:B00005MMLK