江藤淳が絶賛し、従って*1福田和也が賞賛しているということで、読んでみた。茂木健一郎がそのブログで、本書について、文字の裏に魑魅魍魎が蠢いているみたいなことを書いていた記憶がある。主人公俊介、時子の感情の、何と言ったらいいのか、ヒリヒリした感じというか、また、子供らや不可解な同居人たちを含めた新築の洋風の家に集う人々の、イライラさせるような、落ち着かなくさせる感じがあとを引く。
90歳を超えて、新作が話題のようで、凄いことだ。
- 作者: 小島信夫,大橋健三郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1988/01/27
- メディア: 文庫
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*1:というのは変な言い方だが