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読書備忘録です。

五重塔/幸田露伴

 このリズムは、講談か噺か、何とも小気味良い。義理と人情と、「魔性のものに憑かれた職人の姿」を浮き彫りにする良質のエンターテインメントだ。明治25年の作。
 最近になって気になりだした明治の小説が、鏡花、本書と、なかなか面白い。はまりそうだ。

五重塔 (岩波文庫)

五重塔 (岩波文庫)


105円@ブックオフ