保坂和志は、随分と昔に「この人の閾」を読んで以来。
「ぼく」の視線や思考を丁寧に辿っていくような文章。登場人物が皆、猫のような自由な感じを持っていて好ましい。
保坂和志公式ページをみてみたら、創作ノートがあって、「不幸や不安の予感のかけらもないような小説を書こうと考えた。」とある。たしかにそんな感じの心地よい小説だと思う。
- 作者: 保坂和志
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2000/05
- メディア: 文庫
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