東大教養課程の理系の学生を対象とした地球物理学/天文学(正確にはアストロバイオロジーというそうな)の講義録。前書きで、著者は、この講義で語りたかったのは、「この世界は普遍か」という問いだとし、文明論や哲学的な視点も織り込んで準備したが、対象が理系の学生であったためか、ほとんど意図が理解されないことに気づいて用意した話題のすべてを紹介せず、簡略化した旨書いている。
高校の物理もまともにやらなかった私としては、地球物理学自体というより、それをベースとした文明論的なものに関心があったので、本書では肝心なところがかなり省略されてしまったような感じを受けて、ちょっと残念だった。
松井教授の東大駒場講義録 ―地球、生命、文明の普遍性を宇宙に探る (集英社新書)
- 作者: 松井孝典
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/12/16
- メディア: 新書
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