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読書備忘録です。

脳と仮想/茂木健一郎

TVなんかでみていると、「何だこのおっさんは」みたいな感じなのだが、この本を読むと、やはり頭のいい、また、教養のある人だなと感心する。
三木成夫を読んでみよう。
解説は中沢新一小林秀雄賞受賞。

私たちの生の基盤を与えてくれるのは、「現実の写し」としての意識に現れるクオリアではなく、確かに私たちの生存を支えている「現実自体」だけである。そして、その「現実自体」を、私たちは決して知り得ない。私たちの意識の中に生み出されるものは、すべて仮想である。その仮想のうち、通常の意識状態では「現実自体」を映していると推定される「現実の写し」を、私たちは普段は「現実」と呼び習わすだけの話なのである。

脳と仮想 (新潮文庫)

脳と仮想 (新潮文庫)


105円@BO