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読書備忘録です。

中国列女伝/村松暎

「烈女」伝かと思ったら、列女伝ということで、中国の史書などにでてくる女性を「貞女」「孝女」「妬婦」「母の権勢」「傾国の美女」「金瓶梅紅楼夢」「三人の女傑」という章立てにして紹介するもの。
日本の武家社会においても、山川菊栄「武家の女性」などでも分かるように、七去三従の教えなど、大きな影響を受けているのだけれど、本書で紹介される中国の女性たちは、やはりスケールが違うというか、極端というか。
「鏡花縁」という物語が、かなりユニーク。男を女性の圧制下におく「女児国」で、男と女が逆転して、男が纏足をさせられたりする物語らしい。