HONMEMO

読書備忘録です。

日米交換船/鶴見俊輔、加藤典洋、黒川創

 太平洋戦争開戦後、日米間で、それぞれ相手国に暮らす人々を交換する船が仕立てられた。第一次交換船で帰国した1500人ほどの中に、来栖三郎、野村吉三郎ら外交官のほかに、ビジネスマン・研究者、学生などが乗船しており、鶴見俊輔もその中にいた。
 本書は、帰国までの鶴見俊輔の経験を加藤典洋黒川創が聞き出す鼎談と、黒川による日米交換船の詳細についての調査記録等からなる。
 鶴見俊輔に大きな影響を与えたのは、交換船がロレンソ・マルケスでグリップスホルム号から浅間丸に変わると、同じ乗客の日本人1500人が、がらりと変わってしまう―「日本人は社会体制が変われば中身も変わってしまう」―という体験だった。
 朝日のゼロ年代の50冊にあった本。
  交換船 - Wikipedia

日米交換船

日米交換船