HONMEMO

読書備忘録です。

凍/沢木耕太郎

 沢木耕太郎10年ぶりの長編ということで、息子が買ったのを拝借してホイホイ読む*1
 「登山家夫妻がヒマラヤの山に登り、帰りに雪崩に遭って酷い凍傷を負いました」というお話がこういう胸を熱くする物語になる。期待どおりに(以上にと言うべきなのだろうな)感動できてヨカッタ。でも沢木耕太郎のベストは「テロルの決算」。
 はじめて読んだノンフィクションが「アンナプルナ登攀記」*2という山岳ものだった。30年以上も前、小学校の高学年だったか中学生になっていたか。あまりの面白さに一気に読んだ記憶がある。それがきっかけで、小説でも井上靖の「氷壁 (新潮文庫)」なんかを読んだけど、これは大人の恋愛小説でもう一つピンとこなかった。今なら面白く読めるかもしれない。新田次郎も読んでみたくなった。

凍

*1:10年前の長編「檀」って文庫化されてるのかな、見かけない気がする。

*2:ISBN:4635047016:title