国際政治学者坂本義和のメモワールです。学生の頃、段階的一方的(核)軍縮イニシアティブという考え方に目の覚める思いがしたものです。
国家でなく、市民を主体として考えるという点においてブレがなく、その徹底ぶりは見事です。理想主義者とのレッテルを貼られるのも肯なるかなですが、氏は、いわゆる現実主義(者)とはリアリズム/リアリストとは異なるものであり、リアリズムに立つのは、批判者たる現実主義者ではなく、氏の方であると主張します。まさに「リアル」をどう捉えるかという点において、様々な見方がありうるということなのでしょう。
- 作者: 坂本義和
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2011/07/21
- メディア: 新書
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