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読書備忘録です。

「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー/高橋秀実

脱力系、ぐふふ系ノンフィクション。
週に1日3時間しかグラウンドを使う練習ができないチームが勝つための戦略とは…ということで、開成高校ならマネーボールのようなデータ野球か、何か知力にものを言わせたセオリーに基づく戦略を立てるのかと思えば、さにあらず。ざっくり言えば、そのセオリーというのは、時間がないので練習はバッティング中心にし、最強打者を2番に据えて打てる打者をまとめて配置して、ドサクサまぎれに点をとりまくってコールド勝ちを狙うというもので、それってセオリー?。
超進学校の生徒たちがガツガツしない(ガツガツするフリはすることがあるらしい。)で野球に取り組む姿を、独特のユーモラスな語り口で伝えて楽しい作品。
やっぱり野球は思いっきり振る!(それと失礼にならないようにストライクを入れる。笑)…に尽きるんだな。野球の原点を思い出させてもらった。

「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー

「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー