アラスカに身を埋めた明治の日本人フランク安田の物語。
北極海沿岸のエスキモーは、乱獲による鯨資源の減少、麻疹の流行で滅亡の危機に晒される。フランク安田は、ゴールドラッシュに沸くアラスカ中部ユーコン川沿岸へと彼らを導き、アラスカのモーゼと呼ばれる。エスキモーにも白人にも信頼が厚く、エスキモーと結婚、アラスカに渡ってから日本の土地を踏むことはなかった。
新田次郎の物語は冬に読むに限るが、ほんとに寒い。
- 作者: 新田次郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1980/11/27
- メディア: 文庫
- クリック: 20回
- この商品を含むブログ (16件) を見る