2018-07-27 1941 決意なき開戦/堀田江理 学術・教養 日本における真珠湾までの政策決定過程を、英語で米国人向けに書いたものの翻訳。 勝ち目がないと分かっていた戦争に突入してしまった「決意なき開戦」の原因は、日本の統治機構(システム)の欠陥(独裁とは逆の無責任体制)だけでなく、近衛をはじめとする当時のリーダーの性格にも求められる。 新事実、新解釈というものがあるわけではないのだろうが、よくまとまっており、また興味深く読める。翻訳で日本人が読むものとしても十二分に価値があると思う。 1941 決意なき開戦: 現代日本の起源 作者: 堀田江理 出版社/メーカー: 人文書院 発売日: 2016/06/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る