放浪の画家とか、裸の大将とか呼ばれた山下清の放浪記。といっても、有名になってから後見人とも言うべき式場某氏らと行った取材旅行の際のものが多いので、放浪記というよりは旅行記。式場氏によるあとがきによると、文章も式場氏による手が入っているもので、山下清オリジナルではなく、まあなんと言うか、野生味はないというべきかもしれないけれど、それにしても、その絵とそっくりの子供のような純真さが表れた文章*1で、すばらしい。
- 作者: 山下清
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1998/04
- メディア: 文庫
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*1:知的障害というハンデがいろいろな気付きを与える。