戦争末期から戦後の混乱期にかけての東京下町の庶民の日常がユーモアを交えて描かれる。空襲下の阿鼻叫喚、戦後の価値観の180度転換の中で、それでも庶民はたくましく生きた。「東京セブンローズ」それ自体笑っちゃうし、その日本語ローマ字化計画を潰すための仕掛けもユーモラス。東京セブンローズが出てくる前の、戦中を描いた前半のほうが好きだけど。
- 作者: 井上ひさし
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/04/10
- メディア: 文庫
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