7年間にわたる文芸春秋での連載をまとめた大著。正月に読むつもりでいたけれど、7ヶ月ほどをかけて土曜日曜に少しづつ読んできた。
学生時代に「日本共産党の研究」を面白く読んだのだけれど、本書は、その正反対の右側がどうであったかというところが極めて興味深かった。蓑田胸喜と原理日本とか平泉澄などを含め、当時の極右の動きの実際は本書で初めて知った。特に蓑田のようなくだらない人物に煽られて美濃部達吉はじめ多くの良識が葬られていったこと(そのようなことが可能となった時代の要因)を忘れないようにしたい。
そのほかに、河合栄次郎、南原繁の考え方、生き方などに大いに感銘を受けた。
- 作者: 立花隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/12/10
- メディア: 単行本
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