若い読者に向けて語りかけるような文体で書かれているけれど、こんな唯我独尊的な文章の果たしてどれだけが読者のこころに届くのだろうか。特にオレ様ニートなんかあっという間に放り出してしまうのではないか。「自立」の困難だかなんだか知らんけど、読む人間がソッポを向いてしまったら、書く意味がないじゃないか…。私の感受性が変なのかもしれないが。
丸山健二と言えば、若くして芥川賞を取り、文壇に背を向けて長野で隠遁生活をしている偏屈な人というイメージだが、本書を読む限り、想像以上の変人だわ。小説はどうなのだろうか。
- 作者: 丸山健二
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 文庫
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