HONMEMO

読書備忘録です。

自由からの逃走/エーリッヒ・フロム

学生の頃読んだような気がするが、書棚に飾っただけだったか?今回も一応読んだが、きちんと読んだとは言えない。

中世の桎梏を脱して自由を得た市民は、その孤独・無力に耐えられず、自由から権威主義(=サド/マゾ)へと逃走、ナチスを産む(乱暴なまとめ)。

なお、その克服、自由でありながら孤独に陥らないような自由は、自発的活動により得られる。(積極的自由)

いま本邦では共同体の力が弱まり、個人は原子化し、経済的な閉塞感と無気力、虚無的、享楽的空気の横溢、同調圧力の支配の中で、自由に耐えられず、SNSで憂さ晴らし・袋叩き、果ては暴力へ、また耳障りのいいフェイクニュースへと逃走する。いずれ全体主義がまた来る?(あまりに雑)