HONMEMO

読書備忘録です。

イノベーション・オブ・ライフ/クレイトン・クリステンセン

御説は至極ごもっともで、本書の理論を自家薬籠中の物として、折々に適用していれば、私も成功したキャリアを歩み、一廉の人物となり得たかもしれない。

家族には恵まれて幸せな人生ではあると思うものの、自らの主体的判断によってそれが得られたという実感があるわけでもなく、むしろ我が身については恥の多い人生を送ってきた。

本書の価値を汲み取り、幸せで成功したキャリアが歩めるようになるかは、当然ながら、読者次第。人生も折り返し地点をとうに過ぎて自身にとっては猫に小判だが、本書を推薦する冒頭の著名人たちの列に並ぶこととする(しかし帯、カバーでなく本体に推薦文が掲げられるというのも珍しいのでは?)。