HONMEMO

読書備忘録です。

沈黙/遠藤周作

神は、キリストは、これほどの苦難になぜ沈黙したままなのか。キリストは背教をも赦すか。

クシュナー「なぜ私だけが苦しむのか」を再読するといいかも。もう細部は忘れてしまった。

 

 

沈黙 (新潮文庫)

沈黙 (新潮文庫)

 

 

 

 

年収は「住むところ」で決まる/エンリコ・モレッティ

イノベーション産業の乗数効果、知識層の引き寄せ効果などにより、イノベーション産業が集積する豊かな都市とそれ以外の貿易の自由化などにより空洞化する都市との格差は拡大せざるを得ない。

 

年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

 

 



月日の残像/山田太一

 何事も、割り切れない、捨てきれないわだかまりのようなものが残るもの。

そこに真実があるのだろう。

月日の残像

月日の残像

 

 

 

ご先祖様はどちら様/高橋秀実

小林秀雄賞というより関川夏央賞だな。

 

ご先祖様はどちら様 (新潮文庫)

ご先祖様はどちら様 (新潮文庫)

 

 

 

名誉と恍惚/松浦寿輝

日中戦争/上海事変下の上海を舞台とする謀略ものロマン。映画「ラスト、コーション」「上海の伯爵夫人」とかカズオ・イシグロ「わたしたちが孤児だった頃」とか、他にもっと本書に近い雰囲気を持つ小説もあったと思うのだが(思い出せない)、魔都上海が舞台というだけでワクワクする。スリリングな展開と江戸川乱歩的な妖しさ・エロス、上海の街や映画、撞球などのディテールの素晴らしさ、まさに巻を措く能わず。

私にとっての小説オールタイムベスト10に入りそう。

 

名誉と恍惚

名誉と恍惚

 

 

 

スプートニクの恋人/村上春樹

 

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

スプートニクの恋人 (講談社文庫)