作動学。大事な視点だと思うが、具体的なあてはめが分かりにくいところがある。
崩れる政治を立て直す 21世紀の日本行政改革論 (講談社現代新書)
- 作者: 牧原出
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/09/19
- メディア: 新書
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作動学。大事な視点だと思うが、具体的なあてはめが分かりにくいところがある。
崩れる政治を立て直す 21世紀の日本行政改革論 (講談社現代新書)
サブタイトルは、ドーキンスの反ポピュリズム宣言とされているが、直訳すれば、情熱的合理主義者ドーキンス選集であり、雑文集。
ドーキンスの徹底した合理主義は、宗教に対する激しい攻撃はもとより、ブレグジットを生んだポピュリズム、疑似科学や一部のサイエンスフィクション批判、更に科学の理解増進を図る上での説明のレベルダウン批判まで、幅広くかつあらゆる機会を捉えて追求される。リーズンラリーといった運動にも協力するのだが、ドーキンスは、理性を守るための集会が必要となっていること自体を嘆く。まさに世界的にそういう時代で、ドーキンスのような啓蒙活動が大きな力を持てないでいることが残念だ。
筆者は、2020年までの期間限定で政治をやるとして、旧民進党(前原誠司?)のブレーンとして活動もしているようだ。
本書の構想は興味深いのだが、日本人・社会の思考回路、心理構造を根底からひっくり返して、本書でいう頼りあえる社会を実現する道筋はなかなかに難しいだろう。
そのような社会の実現は、リベラルのサイドから、基礎自治体、NPOなど草の根からの取組、理解を積み上げていくという地道な努力が必要なのだろうが、ベーシック・サービスの提供とそれに伴う負担増という方向は、それがあるとすれば、むしろ(田中角栄のように)保守政治家によって実現をみるのではないか。
野党(リベラル)が、増税を掲げて政権を取るという道は余りに非現実的に思える。
死者とともに生きるということ。
アドラー心理学をもとにした処世術指南本といった趣
アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ベスト新書)