吉行淳之介の作品は初めて読みました。解説で川村二郎が「そもそも物語は、この作品の副次的な要素以上のものではない、…」「…たしかに物語はある。しかしそれは作品の核心ではない。」と書いていますが、たしかにその核心でないところが何とも言えない余韻を残すのでしょう。やはりただのエロ小説ではありませんでした。
- 作者: 吉行淳之介
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1982/05/27
- メディア: 文庫
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吉行淳之介の作品は初めて読みました。解説で川村二郎が「そもそも物語は、この作品の副次的な要素以上のものではない、…」「…たしかに物語はある。しかしそれは作品の核心ではない。」と書いていますが、たしかにその核心でないところが何とも言えない余韻を残すのでしょう。やはりただのエロ小説ではありませんでした。
村上春樹の最初の短編集。1980年から82年にかけて発表された表題作のほか、貧乏な叔母さんの話、ニューヨーク炭鉱の悲劇、カンガルー通信、午後の最後の芝生、土の中の彼女の小さな犬、シドニーのグリーン・ストリートの7編*1。
村上春樹は短編もいいですね。というか、短編の方がいろいろと楽しめて贅沢な気分です。30年前、私が学生の頃の作品ですが、都会的なしゃれた雰囲気は今も古びないですね。
*1:私の持っているのは、86年初版とあるので、↑(97年発売)は改版されたということでしょうか。