町田康の長編は初めて読む。ううむ、やはり天才なんだろうなきっと。『ずば。』と斬られたって感じ。常人にはわけ分らんところもあるけれど、それでいて面白いってのが凄い。
この世は宇宙規模に巨大な条虫の腹中に存在する虚妄の世で、この世における悪や悪ふざけは条虫にとっての毒であり、悪や悪ふざけは条虫の腹を痛ましめ、人々を条虫の腹の外にある真正世界に糞便として排出する行為につながるわけだから、逆にそれらは賞賛されるべき行為といえる…。
- 作者: 町田康
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/10
- メディア: 文庫
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