HONMEMO

読書備忘録です。

環境問題のウソ/池田清彦

ちくまプリマー新書という中高生向け(多分)のシリーズの一冊。地球温暖化って本当なのか、ダイオキシンの危険性ってどうなのか、ブラックバスの駆除ってどうなのよ、昆虫採集禁止って意味あるの?これは若い人が読んで、常識のように言われていること、正義のように言われていることが本当にそうなのかどうか、考えるきっかけになりうる素晴らしい本だと思う。夏休みの課題図書の一冊に是非。学校で、この本の主張をこの本の内容だけでもって主張すると総スカンをくうことにもなりかねないなという気もするけれど。
山形浩生訳のロンボルグ「環境危機をあおってはいけない」が引用されている。かつて図書館で借りたものの読む時間がなく返却してしまったけれど、また借りてみようかなあ。
著者の檄文(本書あとがき)。

私が若い人たちに言いたいのは、世間で流通している正義の物語を信じるのは、墓に入ってからでも遅くはないってことだな。「正義」というのはあなたの頭を破壊する麻薬である。麻薬中毒になるになる前に、たとえごくわずかでもよい、抵抗せよ。

環境問題のウソ (ちくまプリマー新書)

環境問題のウソ (ちくまプリマー新書)


400円@BO