副題は、「芥川自死の謎を解く」。薬物が睡眠薬ではなくて青酸カリであったというのは、(本書で後に示されるように)新発見であったわけでもないのに、もったいつけて長々と語られる。原因物質が何であったのかなんて、そもそもちっぽけな話。どちらかといえば、どうやって青酸カリを入手したのかということの方にドラマがありそうだが、こちらの方は付け足しの様に推測が述べられているだけ。
死因追求なんて視点のものでなく、正統な芥川評伝を読みたくなった。
- 作者: 山崎光夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/07
- メディア: 文庫
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