脳科学や行動心理学の話が続くが、主題は、脳科学と犯罪。
人間の行動は、無意識の領域(ゾンビ・システム)に大きく規定されているし、また、脳神経科学により脳の異常と犯罪との関係を特定し、責任能力(有責性)を決定することもできない(適当でない)。したがって、責任能力を問うこと自体をやめ(犯罪行為自体を脳の異常性の証拠とみなし)、刑罰については、懲罰的な考え方を排除して、矯正(あるいは隔離)を基本とすべきとする。
強まる応報感情と厳罰化という流れのなかで、どれだけ理解されるか。
意識は傍観者である: 脳の知られざる営み (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)
- 作者: デイヴィッド・イーグルマン,大田 直子
- 出版社/メーカー: 早川書房
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