HONMEMO

読書備忘録です。

闇の脳科学/ローン・フランク

今から50〜70年ほど前、脳深部刺激療法を開発し、精神医学・脳神経医学の分野で一世を風靡したロバート・ヒースという科学者・医師がいた。マッドサイエンティストとの批判を浴び、今では全く忘れ去られた存在に(忘れ去られることとなる直接の原因は、意外なものなのだが)。一方、今や脳深部刺激療法は注目を浴びており、その先駆者との評価も。

実験的医療と倫理の問題は、いつの時代も簡単には語れないだろうし、現在の倫理観で過去を断罪することには慎重であるべきだろう。ヒースの事績を追うこと自体ドラマチックだが、脳科学の倫理の問題は難しく、そのあれこれについて様々考えさせられる。

タイトルが良くない。