HONMEMO

読書備忘録です。

もっとおいしく作れたら/樋口直哉

著者は作家でもあり、料理人でもあるようだ。いろいろなサイトを参考にしながら適宜好みにアレンジしたりしているが、料理を工夫するのは楽しいものだ。

『おいしさと美しさはよく似ている。どちらも主観的であり、客観的なものではないので、自分とあなたが感じている味が同じである保証はない。けれど、おいしいものに出会った時にはこの気持ちを分かち合いたいと思う。「おいしいね」と言う時、自分の感じている主観と、あなたにとってもおいしいという客観が入り交じる。そんなところにもおいしいものを食べると心が通じ合う理由が隠されている。』/ややこしく言っているけど、確かに(おいしいことそのものというより)「おいしいね」と言う時の幸福感は代え難いものだと思う。