著者曰く、音楽学は融通無碍。和音とかメロディの分析?みたいなことかと思ったが、全く違ってその言葉からイメージするものよりはるかに幅広い内容を含む。
紹介されるのは、
音楽史学 駄作という定評のワグナーの「アメリカ独立百周年行進曲」の成り立ちと当時音楽後進国だったアメリカにおける意義について
音楽解釈学 ドビュッシーの「海」は、モークレールの小説のエクフラシス(視覚芸術を文章で描写すること)という関係にあると解釈できるか
音楽社会学 不確定性音楽についてその社会的コンテクストを分析?よくわからない。図形楽譜というのに驚愕した。
音楽民族学 プロレスのテーマ(入場)音楽の儀礼、軍楽、芸能の3要素について
音楽美学 音楽のタイトルの分析からみた美学?この内容がなぜ美学になるのかよく分からない。
音楽政治学 マッカーシズムの嵐は、ハリウッドだけでなく音楽界にも。アイスラーは半強制的に国外退去させられて、旧東独国家を作曲