イーロン・マスクの評伝。アスペルガーで双極性障害的気質の持ち主で、悪魔モードにある時は傍迷惑この上ない。
本人、休息が嫌いでシュラバ好き、リスクをとりに行くことが大好きで規制が大嫌い。
掲げるビジョンに向けて非常識と言える短い期限を設定し、自ら現場に立って従業員を極限まで追い込み、働かせ、従わない者は片端から解雇する。
そのようにして生み出された技術や製品によって多くの人々が恩恵を受けていることは事実。一方、著者が最後に記すように、歴史的偉業のためなら酷い言動、冷酷な処遇、傍若無人な振舞いも許されるのか、と言えば答えはNOだが、そのような面を抑えたマスクはマスクでいられるのか、というのは確かにあろう。ただ、イノベーションの道は様々あろうとは思う。