遠野物語拾遺を合わせて収録。民俗学の事始めみたいな本として知られる書で、学術的な資料としては興味尽きないものがあるのだろうけれど、それぞれが数行から2ページくらいの挿話なものだから、目次を眺めているようで、へぇと思うものはあれど、興味が膨らまない。
宮本常一の「忘れられた日本人」が当時の日常をくっきりと描いているのに対して、本書は、昔話集(の要約)みたいな感じがしてしまい、研究のために読むのではない者にとってはつまらない感じがする。
- 作者: 柳田国男
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2004/05/26
- メディア: 文庫
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