HONMEMO

読書備忘録です。

遠野物語/柳田国男

遠野物語拾遺を合わせて収録。民俗学の事始めみたいな本として知られる書で、学術的な資料としては興味尽きないものがあるのだろうけれど、それぞれが数行から2ページくらいの挿話なものだから、目次を眺めているようで、へぇと思うものはあれど、興味が膨らまない。
宮本常一の「忘れられた日本人」が当時の日常をくっきりと描いているのに対して、本書は、昔話集(の要約)みたいな感じがしてしまい、研究のために読むのではない者にとってはつまらない感じがする。

遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)

遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)


300円@BO