下巻が出たら読もうと思って積んでいたが、いつまでたっても出ないので、しびれを切らして読む。
日本は韓国に対して覇者としてふるまってはいたけれど、植民地化することにたいしては後ろめたさがあって、収奪する一方で国を近代化する手助けをした。悪に徹することもできなければ、十全に気高いこともできない日本人の情けなさ、辛さがここにあります。
国際社会とのかかわりを見るとき、この情けなさ*1は今も変わらないように思える。
- 作者: 福田和也
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/04
- メディア: 新書
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*1:必ずしも悪いことではない。