副題は「普通の人」がなぜ過激化するのか。
過激化のステップ
1 私的な苦悩、政治・社会的不正義への疑問や怒り→確証バイアスなどによる思い込みの強化
2 ナラティブ作り 共感する物語の取り込み
3 過激化トンネル 被害者意識の形成→外集団の非人間化→不正義を正すヒーロー像の確立→自尊心の回復→不正義を正す聖戦/自己実現の感覚
4 宣伝グセとしての犯行予告
5 トリガー 抑止又は行動化を促すきっかけ
ストレスやトラウマによる負荷が様々なリソースによる支える力を上回ってバランスを崩す時、人は過激化へと向かう。
過激化を防止するための方策も様々提示される。
→ストレス対処の様々な方法。非人間化の現象を食い止めるため、対象との距離を縮め、相手の人間性を目や耳で感じること。犯行予告をコミュニケーションを欲しているものとみて対応。傍観者効果の回避。コミュニティの役割の強化 など。
ハッとした気づきというものはあまりなく、そうだよなあというところが多いのだが、そういうことをきちんと分析することも大事。