HONMEMO

読書備忘録です。

読んでない本について堂々と語る方法/ピエール・バイヤール

2007年上梓のベストセラー。

本について語ることは、自分自身について語ることだ。だから、読んでいなくても語ることができる。

大事なのは、作品と自分自身の様々な接点であり、作品のタイトル、「共有図書館」(その本を含むある文化の方向を決定づけている一連の重要書の全体)における作品の位置、作品を語る人間のパーソナリティややり取りの中で生み出される雰囲気など、数多くの要素が、作品にさほど拘泥することなく自分自身について語ることを可能とすると。