HONMEMO

読書備忘録です。

朝鮮王公族/新城道彦

日韓併合に伴う大韓帝国皇族の処遇は、王の称号などの付与や朝鮮の風習に配慮した国葬の実施など、韓国民の感情をなるべく逆撫でしないようにという日本側の配慮と韓国側の少なくとも何らか名分を取りたいという中で決まっていった。

朝鮮王公族の受け止めは、併合前を知っているかどうかにもよるが様々。その人生に共通して見て取れるのは、歴史に翻弄された悲劇というところはもちろんなのだが、むしろ没落貴族の悲喜劇というべきか。

朝鮮王公族それぞれの人生についてのミクロの記述は、私にとってはちょっと退屈。