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読書備忘録です。

ギフテッドの光と影/阿部朋美・伊藤和行

日本は平等主義、同調圧力が強く、ダイバーシティについての理解も全く進んでいない。このような土壌の下で公教育においてギフテッドの才能を伸ばす英才教育を行うことは本書も指摘するとおり問題が多いだろう。まずはダイバーシティについての肌感覚を向上させること、画一的偏差値教育の一層の是正、併せて有識者会議が言うようにギフテッドの人々の抱える困難についての理解醸成と支援を強化していくということなのではないか。(いわゆる境界知能などといわれる人々の抱える困難に対する支援とも重なる問題でもあろう。)