HONMEMO

読書備忘録です。

2005-02-18から1日間の記事一覧

聖の青春/大崎善生

短くても、苦しくても、・・・無念だったかもしれないけれど、なんと天晴れな人生だろう。 こういう題材は(自分で書いていて嫌な言い方だなと思うけど)出来る限り淡々と記すべきだと思うんだな。著者の思い入れみたいなのが読み手に感じられるとイヤらしく…

嘘つきアーニャの真っ赤な真実/米原万里

リッツァ、アーニャ、ヤスミンカ、著者が幼い時に暮らしたプラハでの友人との再会が東欧の激動の時代を浮かび上がらせる。「読者は踊る」の解説を米原が書いていたのと逆にこの本の解説を斎藤美奈子が書いている。私は斎藤美奈子を高く評価するが、太平洋戦…